外に出られなくてもお花見気分を楽しめる。お部屋の中で満喫できる春のイベント

2025年4月6日（日）CLASWELL小竹向原で「春のお花見会」を開催しました。
当日の様子をレポートしますので、ぜひご覧ください🌸

2024年11月にオープンしたCLASWELL小竹向原は、ご入居者の『できたらいいな』を叶えることを目指すホスピス住宅です。

ホームには、すべての個室にトイレを設置し、日当たりの良いおしゃれな空間や、地域とのつながりを感じやすい立地などの特徴があります。

共用スペースにはコーヒーメーカーもあり、ご入居者がお茶会で集まっている様子を見ることもあります。

CLASWELLでは、単調になりがちな日常に彩りを添えるために、これまでもドッグセラピーやミニコンサートなど、イベントを定期的に開催しています。

テーマは『お花見ピクニック』

「春のお花見会」は、なかなか外に出られないご入居者に、お花見の気分を少しでも味わってもらいたい、とそんな思いで企画をしました。

ちょうど桜も満開を迎えた時期と重なったこともあり、ご入居者も「イベントの日が待ち遠しかった」と、楽しみにしていた様子。

まるで本当のお花見ピクニックに来た気分を楽しんでいただきたくて、お茶と和菓子のメニュー表を作成し、食べたい和菓子を選んでもらえるようにしました。

和菓子はホームの近所にある「菓子とう」さんのもの。
春らしいピンク色中心のかわいらしい和菓子6種類とお茶も2種類用意して頂きました。

3週間前から準備を重ねてきた。嚥下状態にかかわらず、どなたにも楽しんでいただけるように

今回の「お花見会」を中心となって進めてきたスタッフの久保木さん。
実はイベント開催の約3週間前から、本業の合間を縫って、準備を進めてきました。

今回のメニューとなった和菓子やお茶は、久保木さんが「菓子とう」さんに自ら依頼したことがきっかけで、協力してもらえることに。

「ペースト状でしか食べられない方の和菓子も、見た目が楽しめないものは嫌だな」
そう思い、普段からホーム内で調理を担当しているスタッフにもメニューを工夫してもらうように相談もしました。

中身は全部違うあんで、見た目も春らしくなるようにこだわりました。

「簡単にしようと思えば、いくらでも手を抜けてしまうものです。でも、ご入居者の病状によっては、必ずしも次のイベントに参加できるか分からない。
もしかしたら今回が最後の時間になるかもしれないから、と毎回意識しながら取り組んでいます。」

「おいしい！」「たのしい！」数々の和菓子に笑顔あふれる時間

お花見の雰囲気を感じていただけるよう、スペースはピンクを基調に華やかに装飾しました。

そして、桜の映像やこれまでに開催されたイベントの様子をまとめたスタッフ特製の動画をモニターで流し、季節感あふれるBGMとともに、まるで外でお花見をしているかのような空間を演出しました。

色とりどりの和菓子に、『どれにしようか迷っちゃうわね』と、皆さんとても嬉しそう。なかなか決められずに、スタッフとじゃんけんで決めた方もいました！

「夕飯食べられるかなあ？」と言うほど、みなさん和菓子に夢中で、

「おいしい！」「うまい！」と、カメラを向けられたら満面の笑みとポーズを決めていて、みなさんの笑顔が見られてホッとする私たちでした。

ご家族やスタッフとお部屋へ戻るときも「おいしかった〜」「楽しかった〜」と笑いながらスぺースを後にし、大盛況の中、イベントを終えました。

イベントを終えて

イベントを終えての感想をスタッフに突撃インタビューしてみました！

「やっぱりホームによってイベントの雰囲気はそれぞれ全く違います。
CLASWELLではイベントの内容はもちろん、飾りつけや雰囲気作りにもこだわっていていつもスタッフも精力的に参加できるのでとても楽しいです。（Aさん/前職老人ホーム）」

「前の職場でもイベントはあったが、こんなに盛大でご入居者が笑顔で楽しまれているイベントははじめて経験しました。」

こうした「看護」「介護」の枠に捉われない、ご入居者へのコミュニケーションは、実際にご入居者の中にも変化があり、

「毎回のイベントが楽しみだから、そう簡単に死ねないわね」と嬉しそうに話される方や、

入居時は車いすだったのに、歩いて部屋とイベントスペースを100往復するまでになったという体の変化が現れた方も！

もともとお出かけやおしゃべりが好きなご入居も多く、イベントを楽しみにCLASWELLにご入居される方もいるので、そういった思いに応えられるよう、

今後はご入居者の「こんなこともやってみたい」という要望を取り入れたイベントにもトライしたいと思っています。