先日、CLASWELL仙川にて毎月恒例のイベント「きまぐれカフェ」を開催しました。今回は町田で人気のキッチンカーをお招きし、焼きたてのクレープをご提供しました。

この「きまぐれカフェ」は、何年も前からスタッフの想いで大切に受け継がれているイベントの一つです。立ち上げ当初、スタッフ自らカフェへ視察に行き、雰囲気作りのためにエプロンを準備し、看板は当時からずっと同じものを使用しています。 この日もスタッフはお揃いのエプロンを身につけ、「素敵な色のシャツがいいわね」「本当にお店にいるみたい」とご入居者からも大好評でした。
また、この日は初めて駐車スペースにテーブルを出し、外の風を感じられる飲食スペースもご用意しました。青空の下、ただの“おやつの時間”ではない、五感を揺さぶる一日の様子をご紹介します。

「人生初のクレープ」と、お化粧をして楽しむ時間
「5種類もあるの?迷うからたくさん食べちゃおうかしら」


メニューを見つめながら悩む時間も、お楽しみのひととき。
中には、「人生でクレープを食べるのは初めて!」という方もいらっしゃいました。
「昔はクレープなんてなかったし、知ってはいたけれど食べる機会もなくて」 そう言いながら一口召し上がると、パッと笑顔になり、「美味しい!ここはいろんな事をしてくれるから、本当にありがたいの」と話してくださいました。
ふと見ると、目元に素敵なピンクのアイシャドウをされているご入居者がいらっしゃいました。
「よく気づいてくれたわね。前にスタッフの方がしていて素敵だなと思って、真似してみたの。毎日はできないけど、こんな時はお洒落してみたくて」
近くにいた方からも「とても素敵よ。キラキラしていていいわね」と声がかかり、嬉しそうに微笑まれるお姿が。

施設の中であっても、カフェに行くようにお化粧をして着飾る。そんな「日常の中の非日常」が、心を自然と外へ向かわせてくれます。
ご入居されたばかりの方も「部屋に1人でいるだけじゃなく、こうして他の人とお喋りして仲良くなれて嬉しい」と喜んでくださり、ご家族からは「娘の私が『ここに住みたい』って言ったんです」という光栄なお言葉もいただきました。

「いつか食べたい」。食への意欲とご夫婦の会話
以前のジェラートイベントで、経口摂取で少しだけアイスに挑戦されたご入居者。今回は、ご家族がクレープを召し上がる横で、ご本人はコーヒーと特別にご用意したアイスを完食されました。
看護師が多く在籍するCLASWELLだからこそ、医療と生活を両立させながら、安全に「食の楽しみ」に挑戦できます。
「この人が一番好きな食べ物は麻婆豆腐なの。昔からお気に入りのお店があってね」ご本人とご家族が「いつかは麻婆豆腐も…!」と、笑顔を見せてくださった瞬間でした。

また、普段は嚥下状態が安定しない別のご入居者も、この日はトロミなしのお茶をご夫婦で一緒に飲まれながら「クレープも美味しかったけど、私はカレーが好物なんだ。妻のカレーが食べたいね」と一言。
その言葉に、奥様も「いつかそうなれたらいいわね。その時は張り切って作ってくるわ」と微笑まれました。
私たちが目にしたのは、「施設のご入居者とご家族」という関係を超えた、「長年、共に食卓を囲んでこられたご夫婦」としてのありのままの姿。
「いつか大好きな麻婆豆腐を」「いつか妻のカレーを」。
そんな前向きな願いを自然とこぼしていただけるために、「日々を彩る暮らしの場」でありたいと、強く感じた一日でした。
また、イベントに合わせて毎月来てくださる地域のお花屋さんもいらっしゃいます。 「息子からもらった花瓶に飾りたいの。部屋にお花があると季節を感じられて華やかになるから」とお花をご購入される方がちらほら。


イベントの終わり際、「来月の気まぐれカフェは抹茶なのよね、今から楽しみだわ。」早くも次の楽しみを語る声が聞こえてきました。
CLASWELLはこれからも、「今日も、いい一日だったね」と思える日々を積み重ねていきます。







