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  • ご入居から最期まで、見届ける責任。CLASWELL白金台ホーム長インタビュー

白金台駅からほど近い場所にあるホスピス型住宅「CLASWELL白金台」
ここには、「ご入居者にもスタッフにも、“ここでよかった”と思ってもらえる場所をつくりたい」と、立ち上げの現場で奮闘するホーム長がいます。

大阪出身。銀行で10年間キャリアを積んだのち、「ホスピス」というまったく異なる業界へ飛び込んだ村田さん。

「なぜ銀行からホスピスへ?」
「ホーム長として、施設運営で大事にしていることは?」

お話を聞いている中で、村田さんのまっすぐな挑戦心と、現場へのリスペクトが伝わってきました。
ホスピスの仕事に少しでも興味がある方、立ち上げやマネジメントに挑戦したい方に、ぜひ読んでほしいお話です。

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「数字の世界」から「人の世界」へ。障害をもつ親戚が福祉の入口だった

CLASWELLに入社する前、村田さんは新卒から10年間、銀行で働いていました。

「銀行では、良くも悪くも数字がすべてでした。融資の判断も事業の評価も、すべて数字で割り切る。
重要な仕事でしたが、実は学生時代から『経営者になりたい』という夢を抱いていた私には、ある種の物足りなさがありました。
『何かをゼロから創り上げた経験がない』。この思いから、事業創造の経験を積み、自ら手を動かして価値を生み出す道を選びました。」

そんなふうに「もっと人生で経験を積みたい」と考えていたタイミングで出会ったのが、ホスピス事業立ち上げの求人でした。

「事業をつくる側に回るチャンスだ、と思いました。当時、医療・介護の知識はなかったけれど、やってみたいという気持ちのほうが勝っていました。実は母方のおばが脳性小児麻痺で、介護施設は昔から身近な存在だったんです。だから、まったく知らない世界というより、自分の中である程度イメージが湧いたのも大きかったですね」

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現場に立つのが、怖かった入社当初

「転職後は「まず現場を知ることから」ということで、CLASWELL仙川に毎日通っていました。
ただ最初は、スタッフやご入居者と話すことにどこか不安があって。専門知識がないからスタッフと会話できないし、ご入居者には話しかけることもできなくて。銀行とは真逆の世界で、緊張感がすごかったですね」

そんな村田さんの気持ちを変えたのは、シンプルな行動でした。

「朝早く行って施設の周りを掃除したり、徐々に顔を覚えてもらうところから始めました。少しずつ話せる人が増えて、心の壁が取れていった感覚がありました」

小さな関わりの積み重ねによって、ご入居者のお部屋に足を運べなかった時期を乗り越えられたと話します。

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ホスピス立ち上げのチャンス。未経験だけど「やります」と即答した

2025年8月。業務をしていた矢先、突然こんな声がかかります。

「“現場のユニフォームを着て、CLASWELL小竹向原の副ホーム長をやってみないか”と突然打診されました。驚きはありましたが、頭で考えるより先に“やります”と答えていました。事業の立ち上げが経験したくて入社したので、そこに一歩近づけるチャンスだと思ったんです」

CLASWELL小竹向原に配属されてからは、「副ホーム長見習い」として管理者と現場の間に立ち、調整役を担う日々が始まります。

その後、CLASWELL下石神井に異動し、副ホーム長としてホーム長と連携しながら現場を回す経験をさらに深めていきました。

そして今、白金台のホーム長として、新しい立ち上げに挑んでいます。

「事業をつくるためには現場を知ることがいちばん大切だと思っていて、それは今も変わっていません。日々移りゆく現場を常にリアルタイムで知りたいし、経営の部分からも深く理解したい。とはいえ、立ち上げの初期から深く関わるのは今回が初めてで、とても大変でした。でも、その分すごく楽しいんです」

ホーム長になって、いちばん変わったことを聞くと、村田さんはこう答えました。

「色々ありますが、言葉の重みが全然違いますね。副ホーム長のときと同じことを言っていても、“ホーム長が言った”になった瞬間、伝わり方が変わる。肩書きひとつで、行動や言葉の重さが増すんだなって実感しています」

だからこそ、日々の判断や声かけはより丁寧に。

現場の空気やスタッフの表情を見ながら、フラットさを意識して、誰もが話しかけやすく意見を出しやすい環境づくりに努めているといいます。

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無理やりでも間に合わせてよかった。初めて「最期まで見届けられた」ご入居

印象に残っている出来事を尋ねると、村田さんは少し間を置いて話してくれました。

「年末に見学に来られたご家族がいたんです。“急いでいて年内に入りたい”と言われたんですが、その時点では受け入れが続いていて、正直スケジュール的に難しくて」

ところがその後、たまたまキャンセルが出て年内入居が可能に。
ご家族に改めて連絡をすると、少し悩まれていた様子でしたが、入居の手続きに進むことになりました。

「ご入居の翌日に施設内のコンサートイベントがあり、その方は無事に参加することができました。
しかし、その直後から体調が悪化され、年明け早々に永眠されました。

後日、ご逝去後に撮影したお写真をご家族にお渡しするためにお電話したところ、直接施設へ取りに来てくださいました。その際、ご家族からは『年末で調整は大変だったが、CLASWELLで最期の時間を過ごすことができて本当に良かった』と、直接感謝の言葉をいただきました。

僕自身、ご入居から最期まで見届けた初めてのケースであり、この言葉は私たちが行う仕事の価値を再認識させてくれる、非常に心に残る出来事となりました」


あの時、電話をかけていなかったら。イベントがなかったら。そう考えると、目の前の行動の重さを強く感じつつもましたし、“ご入居者ファースト”で動き続けたいと語ってくれました。

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白金台の強みは「前向きさ」。立ち上げの不安を、みんなの熱で超えていく

白金台のチームについて聞くと、村田さんの声のトーンが少し上がりました。

「みんな前向きで明るい人が多いんですよ。研修中も“フリートークで話してください”って言ったら、盛り上がりすぎてなかなか収まらないくらいで。最初の時点で、すごくいい印象がありました」

新規開業の施設で最初は不安もあった中で、現場のスタッフの支えが力になったと言います。

「モデルルームの家具が組み立て前の状態で届いたんですが、スタッフが『やりましょうか』と自ら手を挙げてくれて。あっという間に部屋が完成したんです。白金台チームの強さを感じた瞬間でしたし、すごく嬉しかったですね」

銀行から転職し、現場に飛び込み、立ち上げを経験し、ホーム長へ。
 村田さんの原動力は、ずっと変わっていません。

「現場のことを知りたい気持ちがすごく強いです。現場を知らないと、いい事業はつくれないと思うから。
だからここでもっと経験を積みたいし、この経験を会社全体に還元できるようになりたい」

ご入居者が安心して過ごせること。
スタッフが誇りを持って働けること。

その両方を叶えるために、村田さんは今日も現場で走り回っています。

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