看護師・佐藤さん インタビュー
祖母の介護を経て、本人にもご家族にも寄り添う看護がしたいと思いました。
佐藤さんは、看護学校で資格を取得後、大学病院で婦人科を担当。その後、総合病院で救急外来や内視鏡室の担当を経験し、コロナ禍では発熱外来にも従事するなど、様々な現場で実践を重ねてきました。
しかし、自身の祖母の介護をきっかけに「もっと一人ひとりに丁寧に関わりたい」という思いを抱えるようになりました。
「常勤を離れて2年半、在宅で祖母を介護しました。介護する側の大変さも、本人の「家にいたい」という願いも、どちらも身をもって体験しました。私はおばあちゃん子だったので、楽しんでもらえること、喜んでもらえることをやりたくて…旅行にも遊園地にも行ったし、亡くなる4カ月前には親族50名で食事会もしました。」
祖母が在宅で最期を迎えるとき、福祉用具などを活用しながら工夫して環境を整え、いつも通りの暮らしの中で過ごすことができたそうです。家族みんなで普段と変わらない日常を続けながら見送ることができたその時間は、とても穏やかで、かけがえのない、幸せな時間だったと話します。
「元々、患者に寄り添う看護をしたいというのはあったんですけど、あの時間が、私の看護観を変えてくれて…もっと本人に、そしてご家族にも寄り添う看護がしたい。ご家族の負担や不安を軽減できるようなかかわりをしていきたいと、より強く思うようになりました。」

そんな中、出会ったのがCLASWELLでした。
「散歩中に偶然CLASWELLの前を通りかかったとき、”オープニングスタッフ募集”の看板が目に入りました。
すぐにホームページを見てそこに書かれていた
「最後までやりたい事ができて、行きたい場所に行けて、食べたいものが食べられる。そんな日常がここにはあります。」
という言葉が、自分の想いとぴったり重なっていて。
ライフワークバランスも大切にしたく、子どもがいる私にとっては自転車で通える距離が理想でしたので、自宅から近いことも魅力的でした。」
自宅のように過ごすご入居者から、介入しすぎない看護の大切さを学びました。
CLASWELLでの看護は、佐藤さんがこれまで経験してきた病院での看護とはまったく異なるものでした。
ご入居者やご家族が希望すれば外泊や一時的な外出にも柔軟に対応。
居室には自宅で使っていた家具や思い出の品が持ち込まれ、医療的ケアが必要な方であっても、自分らしい暮らしをそのまま続けているような環境。
病院の無機質な空間に慣れていた佐藤さんにとって、この自由度の高さは驚きだったといいます。
「病院のようなマニュアル化された時間管理の中で行われる看護ではなく、介入しすぎず適度な距離感でその人らしい暮らしを送っていただくための看護。それがCLASWELLではできているな、と思いました。」

少しずつ、寄り添うケアが実現できている気がします。
佐藤さんは、柔軟なケアを実践していく中で、日々感じる大変さにも向き合ってきました。オープニング施設だったこともあり、特にマニュアル作りやスタッフ間の連携には戸惑うこともあったと言います。
「例えばルールを作ろうとなったときに、やらなきゃいけないことはだいたい見えていても、それをどう形にするか、新しく入ってきたスタッフにどう伝えるか…そこがすごく難しいと感じました。
でも、スタッフ一人ひとりのやり方を見て学んだり、意見をもらったり、助けてもらいながら、みんなで少しずつ解決してきたんです。
実は今日も、褥瘡が進行している方が新たに入居されて、褥瘡部へ負荷が少ない臥床時の姿勢を「こうしたらいいんじゃないか」と看護師だけでなく、理学療法士がすぐに見て意見をくれました。
それをみんなで共有して、本人にもちゃんと説明ができて。
じゃあ、介護士が体位変換やオムツ交換に入るならどのタイミングがいいか?っていうところまで話し合えて、カンファレンスとしてしっかり連携が取れたんです。」
こんなふうに悩みながらも、一緒に働く仲間と力を合わせて、少しずつ“自分たちらしいケアの形”をつくっているのだと、佐藤さんは笑顔で話してくれました。

「お酒を飲みたい」その一言に、応えようとしたケアのかたち
CLASWELLに入社し、これまでケアを実践してきた中で、特に印象に残っている出来事があると佐藤さんは振り返ります。
それは、「お酒を飲みたい」というご入居者からの希望があったときのこと。
すぐに往診医に相談し、許可が下りた事をご本人に伝えると、さっそくご家族にも連絡。お酒を持ってきてもらい、希望を叶えることができました。
「CLASWELLでも自宅と同様に、本人がお好きなように過ごせることを大切にしています。最期まで有意義に、自分らしく過ごしていただくために、私たちにどんな関わりができるのか…ということも大きなテーマです。
やりたいという気持ちを、最初からダメと決めつけるのではなく、叶えようと皆で動ける環境は本当に素晴らしいと思いました。」
ルールに縛られすぎない、一人ひとりに合わせたケア。
そして、家庭との両立や仲間との支え合いの中で、自分らしくいられる働き方。
さまざまな看護現場を経験し、たどり着いたCLASWELLという場所で、彼女は今、自分のペースで“本人にも、ご家族にも寄り添う看護”を深め続けています。

最後に、佐藤さんはこんな風に思いを語ってくれました。
「自分の家族や親族にも勧めたくなるような、温かくて信頼できる場所を、これからもみんなで作り続けていきたいです。」
佐藤さんのように、誰かの想いに丁寧に応えながら、自分らしく看護を続けたい方。
CLASWELLでは、そんなあなたのご応募を心よりお待ちしております。
CLASWELLでは一緒に働く仲間を募集しています。
応募される方は下記より直接ご連絡お待ちしております!