看護師・中山さん インタビュー
ただこなす日々から、“寄り添う看護”への転機
中山さんはこれまで、一般病棟で5年間にわたり看護師として働いてきました。
目まぐるしい日々の中で、多くの患者さんと関わってきたものの、じっくりと一人ひとりと向き合うことの難しさを感じる場面も少なくなかったといいます。
「病院では、日々入退院があり昨日までいた方が今日はもういない。そういうのが、ちょっとさみしくて。もっと一人ひとりと深く関わりたいって思っていたんです。」

そんな中、大きな転機となったのが、大好きな祖父がホスピスに入居したことでした。そこには穏やかな空気が流れ、ゆったりとした時間の中で、祖父の隣に静かに腰をおろし、言葉や表情から気持ちを汲み取る看護師の姿がありました。
「祖父が楽しそうで、安心して過ごしているのを見て、私もこんなふうに、誰かの人生に寄り添える看護がしたいと思ったんです。」
忙しさに追われるのではなく、その人の声に耳を傾け、思いに寄り添いながら看護をする。
そんな看護師の姿に強く心を動かされた中山さんは、自身の働き方を見つめ直し、ホスピスという新たな道へと歩み出しました。

“自分たちでつくる看護の現場”にやりがいを感じています。
大手の医療特化型ホスピスで3年間勤めた中山さんですが、一身上の都合から転職が必要に。そんなタイミングで出会ったのが、転職エージェントを通じて知ったCLASWELLでした。
「親会社の霞ケ関キャピタル株式会社がホテル事業などを営んでいることは知っていたので、きっときれいな施設なんだろうなと思っていました。
実際にホームページを見てみると、想像以上に整った環境で、ここで働けたらいいな、と感じました。施設の雰囲気も良く、自宅からの距離も近かったので、無理なく続けられそうだと思ったのも決め手の一つです。」
そう話す中山さんですが、CLASWELLに惹かれた理由はもう一つありました。
それは、オープニング施設であったことです。
「自分たちで動きやすい環境をつくっていけるのが魅力でした。以前勤めていたホスピスでは、ある程度決まったものがあって、働きづらいことがあっても変えられない。ここではまだ決まりきっていない分、自分たちで工夫して形にできるんですよね。
たとえば、ご入居者の情報を記録する紙ひとつとっても、現場の声を取り入れて使いやすくしていける。そういう風に、現場目線で改善していけるのはすごく働きやすいです。
私はまだ20代ですが、若いから意見が言いづらい、とかは感じません。」
オープニングならではの自由度と、環境を一緒につくっていけるやりがい。
中山さんはそれを前向きにとらえ、自分たちの看護がより良くなるよう日々工夫を重ねているのだと話します。

怖いだけじゃない。ホスピスは、”生きている”を感じる場所。
「ホスピスって、どうしても「怖い」とか「悲しい」っていうイメージを持たれがちだと思います。
終末期の方と向き合う場所だから、どうしても「死」っていうものを意識してしまうし、その印象が強くなるんですよね。
でも、私が感じているのは、ホスピスは単に「怖い」「悲しい」だけの場所じゃないということです。」
さらに、中山さんはこう続けます。
「以前、入院生活でベッド上での生活が続き、体力が大きく落ちてしまった方がいらっしゃいました。施設に入居されてから、孫の結婚式に行きたいという目標のために、少しずつ車椅子に乗る練習を重ねていかれました。
そして当日、短い時間ではありましたが、見事外出することができ、お孫さんの晴れ姿をご自身の目で見届けることができたんです。
その姿を見て、ホスピスって生きるということを一番深く考えられる場所なんだと思いました。ただつらいだけの場所ではなくて、『生きるってすごいな』と感じられる場所。」
悲しみや不安に寄り添いながらも”最期まで自分らしく生きること”を支える。
一人ひとりと丁寧に向き合いながら、看護師としてのやりがいや成長を感じられる場所。
あなたも、こんなCLASWELLで“自分らしい看護”を見つけてみませんか?
