私たちは、街中にあり、ご家族が通いやすく、利用者が地域とのつながりが感じられるそんな「ひらかれたホスピス」を創造しています。
CLASWELLでは、ご利用者の「やりたい」ことに安心して取り組めるよう、笑顔になれるための環境を提供しています。
その一環として、毎月開催しているイベントでは、地域の方々にお声がけし、「ご利用者様を笑顔にしたい！」と手を挙げてくださる方と一緒に、さまざまなイベントを企画しています。
今回は、2025年1月にCLASWELL仙川で開催した「気まぐれcafe」のご紹介です。
目次：
・「気まぐれcafe」ってなに？
・今回の「気まぐれcafe」の概要と当日の様子
・イベントを終えて
「気まぐれcafe」ってなに？
「気まぐれcafe」はCLASWELL仙川で毎月開催されているイベントで、地域の商店街からお茶菓子を取り寄せ、ご入居者やご家族に一緒に召し上がっていただいています。
ご入居者や、ご家族の中には「毎月の最終日曜が楽しみ」と言っていただいている方も多くいる、そんなイベントです。
イベントのきっかけは、仙川のとある和食店とのこんなやり取りでした。
2024年5月、CLASWELL仙川の田中が仙川の和食店を訪れた際、そこで食べた黒ゴマのプリンがとても美味しく、「これをご入居者にも味わっていただきたい」と思いました。
店主に相談すると快諾いただき、前例がない中で専用の容器を取り寄せ、100個もの黒ゴマプリンを準備してくださいました。
迎えた当日、ご入居者の皆さまを1階広場にお連れし、ご家族もお招きしてカフェ形式でイベントを開催。
通常なら外出しなければ楽しめないカフェの雰囲気を、「行けないなら呼んでしまおう！」と施設内に再現。
自宅で健康に過ごしていれば当たり前に買い物や外食などができていたのに、入居することでできなくなってしまう…そんな「できない」をCLASWELL仙川では「できる」に変えて、皆さんにお届けすることを大切にしています。
そんな私たちの工夫が功を奏し、イベントでは、皆さんの顔が綻び、笑顔がたくさん見えました。
この成功を受けて、「気まぐれcafe」は毎月の恒例イベントとなりました。
今回の「気まぐれcafe」の概要と当日の様子
2024年5月からスタートし、半年が経った頃、ご入居者のご家族Aさんから「私、お茶をやっているので、よかったら皆さんにも振る舞いたい」とご提案いただきました。
普段のメールでのやり取りや短い面会時間の中では想像もしていなかった素敵な申し出に、私たちは大変嬉しく思いました。
実現に向けて、物品の準備やメニューの選定、当日の流れなど、約2か月間綿密に打ち合わせを重ねました。
ただお茶を提供するだけではなく、参加者全員が楽しめるようにと、お抹茶をたてるシーンの披露や、その過程を説明するパフォーマンスも取り入れることに。
迎えた当日、1階から3階までのご入居者が集まり、Aさんがお抹茶の解説をしながらたててくださいました。
練り菓子とともに「おいしいね」「楽しいね」とお話を交えながら、お茶の時間をゆっくりと楽しんでいただきました。
普段は介護・看護の業務に追われ、なかなかゆっくり会話を交わせないスタッフにとっても、この時間はご入居者やご家族とじっくり向き合える貴重な機会になりました。
また、スタッフとご入居者が楽しく会話する様子が、ご家族の安心にもつながっていたら嬉しいです。
イベントを終えて
今回の「気まぐれcafe」では、ご家族が「店長」として立ってくださったことで、よりご入居者と施設側の垣根を超えたイベントを開催することができました。
また、普段はフロアごとに分かれて生活している入居者同士が、「こんな人がここにいるんだ」と新たなつながりを感じる場面も。
「来月はこんなお菓子を食べたい」「じゃあそれまで元気でいなきゃね」「簡単に死ねないね」と、未来への”楽しみ”につながる会話も生まれました。
このように、CLASWELL仙川は地域にもご家族にも「開かれたホスピス」として、安心を感じながら過ごせる場所です。
病室では叶えられなかったこと、ご家族が「できたらいいな」と思っていたことを、私たちも一緒に実現する。その一つひとつを大切にしながら、これからも「やりたい」を叶える場を提供していきます。
次回のイベントレポートも、ぜひお楽しみに！
CLASWELLでは一緒に働く仲間を募集しています。
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