美容師・事務職を経て、2人の子育て中に看護学校へ。異色の経歴を持つ管理者が目指す諦めない姿をご紹介します。
「医療の現場では、どうしても『治療』や『リスク回避』が優先されがちです。でも、最期の瞬間までその人らしく生きるためには、時にリスクを恐れず、願いに寄り添う覚悟も必要だと思うんです」
そう語るのは、看護師歴10年、現在は管理者として施設を牽引する多富さん。
高校卒業後は美容師、そして事務職。
全く異なる世界から、出産を機に介護の世界へ飛び込み、さらに看護師へとキャリアを切り拓いてきた、そのバイタリティの裏側には、現場で感じた無力感と、それを変えたいという情熱がありました。

「できることの幅をもっと広げたくて」子育て中に決意した、看護師への道
多富さんが看護師を目指したきっかけは、介護福祉士として病院で働いていた時のことでした。
「介護士として病院で勤務していた時、痰の吸引や点滴が必要になる局面で自分の手で処置ができないことに歯痒さを感じていました。『もっとこうしてあげたいのに』と思っても、手が出せない、そのもどかしさが、私を突き動かしました」
当時、お子さんはまだ小学校低学年。
育児も仕事も続けながら、看護学校に通うことは、並大抵の覚悟ではありませんでした。
「看護学校へ入学した以上は、絶対に挫折できない。そう自分に言い聞かせました。子供が熱を出せば夫や近くに住んでいた両親にお迎えを頼む。まさに家族総出の挑戦でした。子供にも看護師になるということを宣言していたので『前にしか進まない』その一心で走り抜けました。
その分プレッシャーは大きかったのですが、合格を伝えた時に家族みんなが『よかったね!』と喜んでくれた時の安堵感は、今でも忘れられません」

「最期まで口から食べたい」その願いを叶えるために
念願の看護師になり、病院や訪問看護ステーションなどで経験を積んだ多富さん。しかし、そこでもまた新たな壁にぶつかります。
「『最期まで口から食べたい』と願う患者さんがいても、病院では誤嚥のリスクや家族の意向を考え、『点滴にしましょう』となることが多かったんです。治療の場である以上、仕方のないことかもしれません。でも、「最期まで食べる」を諦めて欲しくなかった」
以前、ある訪問看護の現場では、ご家族の協力のもと、最期まで口から食べることを支援した方がいました。
「ご家族が持参した手料理を召し上がっていただく。認知機能が低下していても、馴染みの味のお料理を食べた時のご本人の笑顔や満足感は、何物にも代えがたいものでした。ご家族からも本当に感謝されました」
多富さんがCLASWELLを選んだ理由は、そんな「当たり前の幸せ」を守れる環境があるからです。
「病院のような面会制限がなく、仕事終わりのご家族が夜遅くに来て、長い時間を過ごせる。言語聴覚士などリハビリ職もいるので、チームで支えれば「最期まで食べる」ことも諦めなくていい。ここは、制限する場所ではなく、可能性を広げる場所なんだなと思いました」

デスクワークだけの管理者にはならない。ご利用者ともスタッフとも「顔の見える関係に」
現在は看護管理者という立場ですが、多富さんが大切にしているのは現場との距離感だと言います。
「以前の職場では、複数の施設を管理していたためデスクワークに追われ、ご利用者の顔を見に行く余裕がなかなかありませんでした。でも今は、同じ施設内で管理業務をしながら、休憩時間などちょっとした時間に様子を見に行ったり、スタッフと密にコミュニケーションを取ったりできる。それが本当に嬉しいんです」
目指すのは、トップダウンではなく、みんなで作り上げる施設。
「意見がぶつかることがあってもいいんです。いろんな視点を受け入れることが、組織の成長にも、私自身の気づきにも繋がるから。最終的にみんなが同じ方向を向けるよう、対話を重ねていきたいですね」
最後に、これから一緒に働く仲間へのメッセージを聞きました。
「私は母として、仕事を優先して子供たちに寂しい思いをさせたかもしれません。でも、やりたいと思ったことに迷わず突き進んだ姿は、何か伝わるものがあったと信じています。
看護師として、管理者として、私が新しいスタッフにしてあげられるのは、途中で挫折しないようにサポートすること。一緒に悩み、相談しながら、道を開いていきましょう」

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