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  • 終末期の「その人らしさ」を支える仕事がしたい人へ。CLASWELL介護士インタビュー

「この人らしい時間を、どうしたら作れるだろうか?」
そんな問いを日々抱えながら、ご入居者の暮らしを支えている介護士がいます。


CLASWELLに2025年10月1日に入社したFさん。
訪問介護、特養、デイサービス、グループホームを経て、ここ7〜8年はホスピス領域へ。


複数の現場で経験を重ね、4社目のホスピスとしてCLASWELLを選びました。

「なぜ、またホスピスを選んだのか」
「オープニングで感じた難しさと、いま大切にしていること」
「看取りの現場で、働き続ける理由」

Fさんの言葉には、終末期ケアに深く関わりたいという強い想いと、目の前のご入居者にまっすぐ向き合う誠実さがありました。


ホスピスの現場に興味がある方、介護士として「その方の暮らしを支える仕事がしたい」と思う方に、ぜひ読んでいただきたいお話です。

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もう一度「ホスピスで働きたかった」

Fさんは高校卒業後、介護の道へ進みました。
介護のさまざまな現場を経験し、7〜8年前からはホスピスに軸足を移します。

「NHKで小澤竹俊先生の特集を見たのがきっかけでした。
在宅で緩和ケアをする先生の姿に感化され、私自身も終末期の方に関わってみたい、という興味が湧いたんです。
当時は在宅ホスピスの条件が合わなかったので、施設型のホスピスで働くことになりました」

ホスピスでの経験は今回で4社目。
その中でFさんは、「もっとホスピスに携わっていたい」という気持ちが年々大きくなっていったといいます。

CLASWELLに転職した理由のひとつは、勤務体制でした。

「ホスピスで働きたい気持ちはずっとあったんですが、体制が合わないところも多くて。CLASWELLは、通いやすさも含め、働くうえで必要な体制が全部そろっていたことが大きかったです。
実は格闘技が好きでよく見に行くのですが、勤務後に観戦に行けるくらい、趣味とも両立できているのも嬉しいポイントですね」

オープニングの“ルールがない現場”で働くということ

Fさんはオープニングスタッフとして開業準備から関わりました。
その立ち上げ期ならではの難しさも、はっきりと覚えていると言います。

「開業してから毎日があっという間で。ルールも自分たちで作っていくので、話し合いが必要な場面が多いのは、これまでの環境よりもチャレンジングだなと感じています」

CLASWELLのケアは訪問介護・訪問看護がベースで、時間管理が重要です。

「前職では訪問時間が徹底されておらず、時間に追われてしまって、ご入居者に寄り添いきれない感覚がありました。
本当はもっとお話ししたいのに、訪問が詰まりすぎて、一人ひとりと向き合う時間が少なかったんです」

一方で、CLASWELLではご入居者と向き合う余白があると言います。

「訪問内容にもよりますが、最低でも20分程の訪問時間があります。ただケアをするだけでなく、合間にお話しを聴く余白がある。そのちょっとした余白があるだけで、気持ちの持ち方が全然違う。寄り添う余地のある働き方って、すごく大きいなと思いました」

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「誰かの最期に立ち会う」現場のリアル。ギャップも、向き合いながら越えてきた

ホスピスで働き始めた当初、Fさんが感じたギャップは、やはりお看取りの現場にありました。

「この間ご入居されたばかりなのに、もうご逝去される、そんなことが繰り返される世界で。
最初は気持ちが沈んだりもしましたが、だからこそ目の前の一つひとつの会話を大切にしようと思えるようになりました」

身内を看取った経験がなかったFさんにとって、施設での看取りが人生で初めての看取りでした。

忘れられない出来事を聞くと、

「前職の話なんですが、私が初めてクリスマスイベントを企画して、そこで撮った写真が、後日そのご入居者の遺影になったんです。
“企画してなかったら、こういう写真は残らなかったんだな”と思うと、すごく嬉しかったし、自分の中で自信にもつながりました。
今はオープンしたてでイベントもまだ多くはできていないですが、レクリエーションやイベントは積極的に提案して、みんなで一緒につくっていきたいと思っています」

Fさんがホスピスで働き続けたい理由は、とてもシンプルなものでした。

「ここではどうしても『残された時間』を意識します。
だからこそ自分に何ができるのかを、無意識のうちに日々考えているんです。
“どういうことをしてくれたら喜んでくれるんだろう?”って周りの職員と話して、自分にはないアイデアを聞くのも面白いですよね」

終末期ケアは、正解が一つじゃない。
だからこそ、お一人おひとり合わせた工夫が必要なのです。

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男性介護士としての距離感。主体はいつもご入居者

男性介護士として感じることも、率直に話してくれました。

「同性介助で拒否されることもあります。
そういう時はご入居者が主体なので、無理に介入しないようにしています。
一方で、力仕事や移乗など『男性だからこそ担える部分』は、自然と引き受けるようにしています」

できることを、必要な形で担う。
その距離感の取り方にも、Fさんの誠実さがにじみます。

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CLASWELLに向いているのは、「一人ひとりと深く関わりたい人」

最後にFさんに「どんな人がこの現場に向いていると思うか」を聞きました。

「一人ひとりのご入居者と深く関わりたい人ですね。
忙しさの中で薄れてしまいがちだけど、人と関わるのが好きっていう気持ちがある人が良いと思います。
生活を支える仕事がしたい人には、すごく合うと思います」

Fさんの話から伝わってくるのは、終末期ケアに関わっていたいという想いと、その想いを現場で形にしようとする前向きさでした。
CLASWELLには、ご入居者の「こうしたい」に向き合い、それをチームで実現していく文化があります。

「誰かの最期の時間を、少しでもその人らしく。」

そのために考え、動き続けたい人にとって、
ここはきっと、誇りを持てる場所になるはずです。

興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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