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  • 入院生活では叶えられなかった、日常の楽しみを続けられる場所。CLASEWELLご入居者の声

CLASWELLは、重い疾患や障がいがあっても、その人らしさをあきらめずに日々を重ねられるよう、医療と介護を一体で届けるホスピス型住宅です。

ご本人だけでなく、ご家族や地域にも「ひらかれホスピス」として、さまざまな取り組みを行っています。
今回は、CLASWELLにご入居中のご家族(82歳/ALS・肝臓がん)にお話をうかがいました。

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「仕事一筋だった人が、急に動けなくなった」入居までの道のり

「夫は去年の暮れまで会社に通っていました。仕事がとにかく大好きで、どんなに体調が悪くても働き続けたい気持ちが強かったんです。しかし3月頃から歩きにくさが出はじめ、10月末には車椅子が必要になりました。それでも最初のうちは在宅介護をしながら車椅子で出社していましたが、年明けに突然倒れて救急搬送され、精密検査の結果、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されました。そのまま自宅には戻れず、今に至ります」

ALSと肝臓がんを併発し、在宅で介護をしながらと入院生活を経て2025年3月にCLASWELL下石神井へ入居されたN様。

奥様は「一人での在宅介護はもう限界」と感じ、病院のソーシャルワーカーに相談を重ねながら施設探しを始めました。条件は、ALSに対応できること、そしてご家族が頻繁に会いに行ける距離であることでした。

「CLASWELLを見学したのはオープン間もない3月。清潔で明るい雰囲気に安心しました。カテーテルをつけたままでも入浴できる浴槽があったのは本当に心強かったです。もう一つ候補にしていた施設には駐車場がなく、立地的にも通いにくかったのですが、CLASWELLは家族や友人が面会に来やすい環境でした。最終的にここに決めた大きな理由の一つです

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在宅では難しかったことも、ここでは安心して任せられる。暮らしの喜びをその人らしく続けられる場所

自宅で介護をしていた2ヶ月間は本当に大変でした。夜中に2〜3時間おきにトイレに起き、排泄のコントロールも難しく、私の力だけでは男性の体を支えることができません。隣に住む息子夫婦へ夜中に電話して助けを求めるのが日常でした。それがCLASWELLでは、医療や介護のスタッフがすべてを支えてくださいます。お風呂に入れて清潔を保ってくれる。そのありがたさは言葉に尽くせません」

ほぼ毎日面会に訪れる奥様は、「ここまで支えてくれた夫に、今は私が恩返しをする番。だからこそ、できる限りのことをしたいんです」と思いを語ります。

「天井を見つめるだけの毎日にならないよう、行事やイベントでさまざまな刺激をいただけるのもCLASWELLの魅力です。ドッグセラピーや季節の祭り、誕生日には花束まで。入浴の際には手足をさすってくださり、『触れてもらうだけで気持ちがいい』と夫も喜んでいて、入浴から戻ってくるたびに『ここは天国だ』と笑顔を見せてくれる。その姿を見るのが、私の喜びにもなっています」

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さらに、理美容サービスも定期的に利用されています。

「以前は2週間に一度、夫は床屋に通っていました。身だしなみを整えることが、夫にとっての“らしさ”でもありました。ここでもその習慣が変わらず続けられていることが本当にありがたく、本人も毎回楽しみにしています。

また、ある夜に夫がパジャマを汚してしまったことがあったのですが、翌朝にはすでに新しいパジャマに替えられていて、洗濯・乾燥まで済ませてくださっていました。そのフカフカのパジャマに感動したことを、今でもよく覚えています

入浴や理美容に加えて、食事でも大きな喜びを感じていると話してくださいました。

「土用の丑の日にうなぎ丼が出たときは、家族みんなで感激しました。1か月経っても『あのうなぎは最高だった!』と言い続けるほどです。そのほかにも刺身やトンカツ、天ぷらなど、入院生活では口にできなかった料理を楽しめるようになり、“食べる楽しみ”が戻ったことに家族も嬉しさを感じています」

介護に追われていた日々から、新たに生まれた余白。家族が笑顔で過ごせる居場所

「家族みんなが、自宅にいた時よりも高い頻度で会えています。時間制限や年齢制限がなく、会いたい時に会える環境にとても救われています。職場の方々もよく訪れてくださいますし、特に夫は息子のことが大好きなので、息子が来るたびに満面の笑みを浮かべるのを見ると、私も嬉しくなります」

入居当初は「自宅に帰りたい」という思いが強かった旦那様。その気持ちを否定せずに受け止めながらも、今は家族で過ごす時間を大切にできているといいます。

「CLASWELLの皆さんが、家族に代わって介護の手を担ってくださるからこそ、私は“家族としてそばにいる役割”に集中できる。この分担が、私たちにとって大きな救いです。私自身も両親の介護を数十年続けてきましたが、その間ずっと夫は嫌な顔ひとつせず支えてくれました。だからこそ、今は少しでも恩返しがしたい。同じ気持ちで一緒に支えてくださっていることに、感謝しかありません

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CLASWELLではご入居者さまを募集しています

CLASWELLでは、入浴・排泄・食事といった生活の基盤を丁寧に支えるだけでなく、理美容や行事、面会のしやすさなど“日常の中の非日常”を大切にしています。ALSなどの進行性疾患においても、医療と介護が連携し、ご本人の希望とご家族の想いを両輪に、その日その日にできるケアを重ねています。

ご入居を検討されるご本人・ご家族向けに、見学・相談を随時受け付けています。
「どんな暮らし方ができるの?」「医療的ケアは大丈夫?」など、どうぞお気軽にご相談ください。

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