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  • 【看護師1日密着】一人ひとりの暮らしを看る、ホスピスの現場をご紹介
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わたしはこれまで9年間、病院で勤めてきました。

目まぐるしい日々の中で多くの患者さんと向き合う一方、面会制限があり、最期の時に間に合わないご家族がいたり、看護師としてできるケアに限りがある点に、引っ掛かりを感じていたのも事実です。

心のどこかにはいつも「もっと一人ひとりにじっくり向き合いたい」という想いがありました。

CLASWELLでは、ご入居者が“自分らしく過ごすこと”を大切にしています。
治療が中心の病院とは違い、その日その時の気持ちに寄り添いながら、一人ひとりに合わせた看護ができる、そんな環境です。

今日は、そんなCLASWELLでの、わたしの一日をご紹介します。
「もっと一人ひとりにじっくり向き合いたい」と考えている看護師さんに、ぜひ読んでいただきたいです。

▷8:45 出勤

今日は9:00〜18:00の日勤シフトです。

自宅から自転車で約10分、最寄り駅からも徒歩5分とアクセスがとてもいいので、育児をしながら無理なく通えるのがありがたいんです。
CLASWELLへの転職を決めた理由のひとつに、「通いやすさ」もありました。

ホームに着き、更衣室で制服に着替えた後は、コーヒーを飲むのが日課。
心と体を落ち着ける、ほっとした時間です。

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▷9:00 申し送り・カンファレンス

出勤したら、まずは夜勤スタッフからの申し送りを受けます。

「〇〇号室の〇〇さん、昨夜は37.3℃の微熱があり…」といったように、
ご入居者の夜間の様子や体調の変化など、細かな情報を共有します。

夜間に特別な変化があった方については、日中も注意深く様子を観察し、小さなサインも見逃しません。
(※申し送り体制はホームによって異なります)

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▷9:20 配茶

CLASWELLでは、訪問ルートに加えて「フリー」や「日勤リーダー」といった役割もあり、人員配置が手厚いのが特徴。
その分、気持ちや時間にも余裕があって、ご入居者一人ひとりとちゃんと向き合えるのがいいところです。
また、他のスタッフもいるので不安なことは相談できたり、1人じゃない安心感もあります。

私は今日、訪問ルートには入らない「フリー」だったので、訪問以外のケアや業務がメイン。

午前中の配茶では、ただお茶をお渡しするだけでなく、ご入居者との何気ない会話を通じて、体調やお気持ちの変化に気づくことができる、大切なコミュニケーションの時間です。

「お、りっちゃんか!久しぶりな感じがするなあ〜」って声をかけてくれたり。
ご入居者と他愛のないお話しをするこの時間が、看護師としてのみならず、1人の人間として向き合えている気がします。

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▷10:30 時間薬の提供・記録

パーキンソン病をお持ちのご入居者へ、時間薬をご提供。
この方は目を閉じて過ごされることが多いのですが、お声がけすると首を振ってお返事をしてくださいました。

お薬の確認を終え、ナースステーションに戻って記録をしていると、
介護士さんから「移乗を手伝ってほしい」と依頼がありました。

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移乗が終わってステーションに戻ると、ご入居者が外出届を持ってきてくれました。
「11時から外出するんです」と笑顔で話され、外で昼食をとる予定とのこと。

届出をお預かりしサインをしたあと、介護士へ内容を共有。
あわせて昼食キャンセルの連絡を厨房へ入れました。

先ほどの時間薬と、この方の外出に関する情報もあわせて記録に残します。
こうした日々の記録は、看護師としてとても大切な仕事のひとつ。
チームで情報を共有し、ご入居者の暮らしをサポートするための土台です。

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▷11:15 同行訪問1件目

Nさんの居室へ伺います。
言葉での会話や意思表示は難しい方ですが、ケアのひとつひとつに声をかけながら進めていきます。

まずはバイタルチェック。
その後は痰の吸引と吸入。
気管切開をされており痰が溜まりやすいため、後で苦しい思いをされないよう丁寧に吸引していきます。
排泄介助、経管栄養の準備、口腔ケアも、同行している看護師と分担して行いました。

ふと足元に目をやると、爪が少し伸びているのを発見。
巻き爪のリスクがあるため、追加で爪切りも行いました。
最後に記録をして終了です。

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▷11:50 同行訪問2件目

今回訪問先のTさんはご自身でできることも多い方。
無理のない範囲で「やってみましょうか」と声をかけながら、本人のペースに合わせて支援します。

メインの担当看護師とも声を掛け合い、Tさんの動きやペースに合わせて、経管栄養の準備や排泄介助を行いました。

「ベッドの上で過ごすだけではなく、少しでも起きて、外に出てほしい」
そんなご家族の想いもあり、訪問時間の中で居室の外へ出られる時間を作るようにしています。

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▷12:45 昼休憩

お昼休憩は、いつも施設の社食を利用しています。
安価で、栄養バランスも考えられていて温かいごはんが食べられるのは、ありがたいなと感じます。

忙しい時間が続くなかで、ここは少し気持ちをゆるめられる時間。
食後のコーヒーを飲んでリラックスします。

病院で働いていた時は、緊急入院が入ることもあり、まとまった休憩が取れないこともありましたが、ここではしっかり1時間休憩し、仕事とのメリハリをつけることが出来ています。

同僚と話す時間もリフレッシュになって、気づけば「また午後も頑張ろう」と自然と思える、そんな昼休みになっています。

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▷14:00 フリー業務・ナースコール対応

介護士さんから「爪が長い方がいる」と報告を受けたので、爪切りに向かいます。
巻き爪の方なので、やすりも使いながら丁寧にケアを行います。

こうした時間を活用して、ご希望があればハンドマッサージやアロマを使った足浴などを行うことも。
ご入居者に喜んでいただけることを少しでもできたら、それがわたしのやりがいにつながっています。

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また、ナースコールの対応も同時に行います。
この日のナースコール対応は6件。

Nさんをお手洗いへご案内した後、「もうすぐお茶の時間ですね」とお声がけしたところ、
「それなら、引き出しにチョコが入ってるから、お茶と一緒に食べたいわ」とご希望があったので、ダイニングへご案内しました。

あまいものがお好きなNさん。
笑顔が見れてわたしもホッとします。

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▷15:00 報告書作成

担当制で訪問看護計画書に基づく報告書を作成。
本日はKさんの報告書を作成しました。

Kさんは認知機能や筋力の低下から転倒リスクが高い状態です。
以前、自分で動こうとして転倒された経験もあるため、転倒を防ぐための具体的な予防策やケア計画を立て、日々のケアに反映させています。

報告書にはそうした経緯や対応策を詳しく記載し、スタッフ間で情報共有を徹底することで、ご入居者の安全な生活を支えています。

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▷17:00 申し送り・カンファレンス

日勤から夜勤への申し送りを行います。
各訪問ルートの担当者から、当日の状況や注意点を共有します。

その中で、近日入居予定の方が難聴であることも報告されました。
申し送りの後のカンファレンスでは、みんなで簡単な手話の練習を行い、少しでも円滑にコミュニケーションがとれるよう準備をします。

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▷18:00 退勤

本日の業務はこれで終了です。お疲れさまでした!
残業は月に30分から1時間程度で、ほとんどありません。
プライベートと仕事の両立がしやすい環境なのも、とても働きやすさを感じます。

また、わたしが日々意識しているのは、スタッフ同士の雰囲気づくりです。
ちょっとした声かけや、笑顔でのコミュニケーションを大切にして、チーム全体が温かい空気に包まれるよう心がけています。

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わたしの1日はいかがでしたか?

足浴やハンドマッサージをしたときに「気持ちいいわ」と笑ってくれたこと。
「最近見なかったけど、お休みだったの?」と声をかけてくださったこと。

そんな何気ない瞬間に、わたしはやりがいを感じ、明日もまた頑張ろうと思えます。


CLASWELLでは、一人ひとりの人生に真摯に向き合い、
寄り添いながら支える介護士・看護師を募集しています。
「その人らしさ」を大切にしながら働きたい。
そんな想いを持つあなたを、CLASWELLは心よりお待ちしています。

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