私たちは、街中にあり、ご家族が通いやすく、入居者が地域とのつながりが感じられるそんな「ひらかれたホスピス」を創造しています。

CLASWELLでは、病を抱えていても、入居者の皆さまが「やりたい」と思うことを諦めず、今この瞬間を安心して過ごせるようサポートしています。
2024年2月16日、CLASWELL仙川で「寿司イベント」を開催しました。

今回は、CLASWELL仙川の提携厨房業者である「ハーベスト」さまの協力のもと、「その場で握って食べられる寿司」 をテーマに企画。
会場全体をお寿司屋さんの雰囲気に仕立て、入居者の皆さまをお迎えしました。


実はこの日、お誕生日を迎えたMさんにお化粧を施して、いつもよりも特別な気持ちでイベントに参加していただこうと企画を用意していました。
この特別な時間を、ぜひ追体験しながらご覧ください。
11:00 お化粧スタート
「お化粧はぜひしてほしい、楽しみにしているの」

そう話したのは、癌を患い、最近はベッドで過ごすことが多かったMさん。
「もし体調が悪かったら…」と、心配していましたが、当日はいつもより力強い声で、「メイクをしたい」と話してくれました。
スタッフと介護美容の専門家が、Mさんの居室で準備を進めると、Mさんは机の前に移動し、
「モスグリーンが好きなの。派手すぎないようにお願いね」
と、自分の好みをしっかり伝えてくれました。

さらに、「確かあの引き出しにネイルがあるはず」と、昔から愛用していたネイルを見つけ、「これを塗ってほしい」とリクエスト。

そして、メイクが進むにつれ、鏡を見ながら「花嫁さんにいく気分だわ」と何度も微笑んでいました。
久しぶりにおしゃれをすることで、「綺麗になりたい」「誰かに会いたい」という気持ちが、自然とMさんの中から溢れているようでした。

そのままお寿司を食べるために、地下一階へ移動。
まるでおでかけをするかのような面持ちで、いつもよりも姿勢よく、凛とした表情のMさんでした。

ー11:30 食事開始
地下一階の多目的スペースには、約20人の入居者が集まり、お寿司を堪能しました。
中央にはカウンターを設け、一人ひとりの好みに合わせてお寿司を握るスタイル。

「昔、家族とよくお寿司屋さんに行ったのを思い出すわ」
「回らないお寿司なんて久しぶり! いつも回転寿司だったからね」
と、入居者の皆さんの表情は、懐かしさと喜びで溢れていました。

普通食が食べられない方も、お寿司の雰囲気を楽しめるように、ムース食や刻み食など、それぞれの嚥下機能に合わせたメニューを用意。


「見た目もお寿司みたいで楽しい」と、笑顔で召し上がる姿が印象的でした。
そして、CLASWELLでお伝えしたいことの一つがST(言語聴覚士)の存在。
一般的な介護施設では、感染対策や嚥下機能のリスクから、生魚やお寿司を提供することは難しいケースが多いですが、CLASWELL仙川では、「食べることを諦めない」ことを大切にしています。

「お寿司が食べられるなら、もう少し頑張ろうかな」
そんなことをおっしゃった方もいました。
CLASWELL仙川は、「病気だからできない」ではなく「どうしたら叶えられるか」を考え続ける場所。
社会や人とのつながりを感じながら、病室ではできなかったことを実現するサポートをする。
それが、私たちの「開かれたホスピス」の形です。
CLASWELLは、そんな「できたらいいな」を叶えるために、スタッフ一人ひとりが自ら考え、挑戦を続ける場所です。
看護師・介護士として、「ただのお世話」ではなく、一人ひとりの人生に寄り添うケアを一緒にしませんか?
次回のイベントレポートもどうぞお楽しみに!

CLASWELLでは一緒に働く仲間を募集しています。
応募される方は下記より直接ご連絡お待ちしております!