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  • できなかった自分から、届けられる自分へ_祖母との時間がくれた決意

介護士・貴島さん インタビュー

祖母を看取るときに後悔をした。
“悔いのない支援”を届けるために再び介護の道へ。

元々作業療法士を目指していた貴島さんでしたが、大学で実習を重ねる内に本当に自分にやり切れるのだろうかと不安が募り、中途退学という決断を下しました。

しかしそんな中、再び高齢者に向けての支援をもう一度目指したいと思うきっかけが訪れます。

それは幼いころから一緒に暮らしてきた祖母がガンを患い、ホスピスに入所したことです。

「祖母の好きな食べ物を持参して、私が介助をした時にむせさせてしまって。食事介助1つでもやっぱり技術が必要なんだなって実感して…。祖母に対してやりきれないまま看取り、歯痒い思いをしました。だからこそ、もう一度勉強したいと思いました。自分と同じ悔しい思いをしているご家族に出会ったときに支えることができるように。」

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「さいごまで自分らしく」という理念に共感しました

貴島さんは、サービス提供責任者として訪問介護事業所で6年間、続いて看護小規模多機能型居宅介護で2年間勤務したのち、2025年1月にCLASWELL信濃町オープニングメンバーとして入社。

サービス提供責任者としての仕事を続けたいという思いがあり、求人サイトで情報を探していたところ、ホスピス型の住宅型有料老人ホームがあることを知りました。

もともと、さまざまな疾患や看取りの在り方について学びたいと考えていて、特定の病気、例えばパーキンソン病に特化した施設ではなく、幅広い疾患を受け入れている施設を探していた中で、CLASWELLと出会いました。

「初めてホスピスに携わることになり、最初は不安もありました。でも、それ以上に“医療依存度の高い方々が暮らす現場で学びたい”という思いのほうが強かったんです。」

また、CLASWELLの理念”さいごまで自分らしく”にも深く共感したと語ります。

「施設への入所や病院への入院によって、寝たきりで過ごすことが多くなりADLが急激に低下することで、その人らしい生活が失われてしまうことが多いと感じてきました。
そういった方が最後まで自宅に近い環境で、安心して過ごせるところってどこなんだろう…という視点で考えていた時にCLASWELLの理念が純粋に良いなと思いました。」

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自宅のように過ごせる場所で、介護のやりがいを感じている

「CLASWELLは都心や駅から近いという環境もすごく魅力的だと思います。ご家族が仕事帰りにふらっと立ち寄れたり、買い物ついでに顔を見に来られたりと、すごく身近な場所にあるんです。
遠くまで時間をかけて行く施設とは違って、毎日の生活の中で自然に足を運べる距離感って、ご入居者にとってもご家族にとっても大きいなと思っていて。内装も落ち着いた雰囲気で、気軽にお友達も呼べる空間です。」

いわゆる「施設らしさ」を感じさせない、まるで自宅の延長のような安心感の中で過ごせることも、大きな魅力だと語ります。

「専門学生の頃、いくつかの施設に実習で行ったのですが、どこか空気がどんよりしていて…。正直“楽しくないな”と感じてしまったんです。人が気軽に入りにくい雰囲気だったり、設備の古さが影響していたのかもしれません。」

介護の中でも、ホスピスという言葉だけでハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。

「ナースが多くて怖そう、介助が難しい人が多そう、といったイメージを持っていましたが、実際の現場は、普段の訪問介護と大きく変わりませんでした。
たしかに訪問介護としての基礎を抑えつつ、一人ひとりの疾患や症状に合わせて注意は必要ですが、より丁寧なケアが求められる分、スキルアップにもつながる環境だと思います。」

一人ひとりと向き合い、集中してケアに取り組めることで、思っていた以上にやりがいを感じている、と話していました。

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イベントを通じて感じた介護士の役割

犬が大好きなご入居者のご希望を受けて、施設でドッグセラピーイベントを開催しました。

「ご家族も参加されて、ご入居者同士の交流の場にもなっていて…。
私たちが本来目指しているのは、まさにこういう時間なんだと思います。自宅の延長のようにご家族が気軽に訪れ、互いにゆっくり会話ができる。
密度の濃い医療的ケアが必要になった時の選択肢として、きっとこんな空間だったら安心できるだろうと思いますし、そんな場所にしていきたいです。」

そしてこう続けます。

「私たちが日々取り組んでいるのは、こういった日常を安心して過ごしていただくための土台づくりです。体調管理や清潔を保つケアなど、ベースとなる部分を整えること。
その、ベースと楽しみの両方を支えることが、私たちの役割だと思っています。」

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オープンして2カ月ですでにいくつかの看取りを経験。

「ご家族の思いに十分応えきれなかったと感じる場面もありました。ちょうど開設後が桜の開花時期と被っていたので、ご家族様から「お花見に行きたいね」といった希望が出ており、近隣の桜もリサーチしていました。
しかし、どうしても信濃町の急坂を超える算段がつかず、時期を逃してしまいました。
もっとできることがあったんじゃないかな、もっとご本人の生活面だけでなく、日々の楽しみの部分で支援できる部分があったんじゃないかな…と思います。
この経験をバネにして、今後はもっと日々のレクリエーションや季節に合わせたイベントを考えていきたいです。」

まだまだこれからです、と日々学ぶ姿勢を大切にし続けている貴島さん。

「できる限り、その人らしい時間を過ごしてもらいたい」
「ご家族にも、悔いのない看取りをしてもらいたい」

そんな想いを胸に、これからも、ご入居者とご家族にとって“ほっと一息つける空間”をつくり続けていきたいです。

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